開幕から1か月、セリーグの好成績リリーフ陣まとめてみた。

開幕から1か月がたった。

 

ボールが飛ばなくなっているという情報が出るほど、投高打低と言われている今シーズン。僅差での試合が増えてくると先発ピッチャーももちろんであるが、リリーフ陣が重要になってくるのではないかと思う。

 

セリーグで好記録を残しているリリーフ陣を紹介していこうと思う。(4月24日現在)

昨年のリーグ平均(防御率3.19、WHIP1.21、奪三振率7.30、被打率.244)

 

 

阪神タイガース

選手名

防御率

登板数

HP

セーブ

投球回

WHIP

奪三率

三振数

被打率

ゲラ

0.75

12

6

4

12

1.00

8.25

11

.268

岩崎優

0.00

10

5

3

10

1.00

6.30

7

.194

桐敷拓馬

1.86

10

6

0

9.2

1.03

10.24

11

.176

島本浩也

0.00

9

2

0

8.1

1.08

3.24

3

.258

加治屋蓮

1.80

5

2

0

5

1.20

10.80

6

.250

岡留英貴

1.59

5

1

0

5.2

1.24

6.35

4

.238

横浜の守護神併用案に隠れて阪神もしているのではないかと気づいた。先発陣も安定しているため、ホールド・セーブシチュエーションの時に投げるピッチャーも固定されているが、そのほかにも好成績を残している投手がたくさんいる。層の厚さはセリーグでもトップクラスで、さすが昨年の日本一のチームだと感じる。阪神の中で私が一番注目しているのは漆原大晟投手である。オリックスから現役ドラフトで阪神に移籍した投手だが、ここまで、8イニング投げて防御率1.13、WHIP0.88、被打率.222という記録を残している。昨年ソフトバンクから移籍した大竹投手も阪神で1年目から好成績を残した。漆原投手のこれからに期待したい。

 

 

広島東洋カープ

選手名

防御率

登板数

HP

セーブ

投球回

WHIP

奪三率

三振数

被打率

栗林良吏

1.00

10

2

5

9

0.22

15.00

15

.069

黒原拓未

1.64

6

0

0

11

0.73

9.00

11

.179

矢崎拓也

0.00

8

4

0

8

1.13

2.25

2

.167

塹江敦哉

0.00

10

4

0

7.2

1.04

8.22

7

.222

益田武尚

0.00

8

3

0

7

1.71

10.29

8

.259

何よりも栗林投手が圧倒的な数字を残している。昨年の侍ジャパンでの悔しい思いをばねにしてこれまでも素晴らしい記録を残していたが今年は圧倒的な飛躍の年になるのかもしれない。黒原投手は開幕2戦目に打者一人を投げられずに少し心配されていたがリリーフに移動し良い記録を残している。そのほかにも8試合以上投げて自責点が0の投手がおり、比較的リリーフは安定しているといえるだろう。今年のキーポイントは打撃陣の奮起かもしれない。

 

 

横浜DeNAベイスターズ

選手名

防御率

登板数

HP

セーブ

投球回

WHIP

奪三率

三振数

被打率

徳山壮磨

0.96

9

4

0

9.1

1.07

2.89

3

.143

石川達也

1.08

8

2

0

8.1

1.32

5.40

5

.286

松本凌人

1.08

7

1

0

8.1

0,84

3,24

3

.138

新人たちが素晴らしい活躍を見せている。ベテランである山﨑、森原、伊勢、森唯斗、ウェンデルケンの奮起に期待をしたいところ。上記の3人も彼らの存在を脅かすところまで行ってほしいと思っている。現在左投手が圧倒的に少ない。けがや不調の投手も多い。石田や入江等の復活にも期待したいところ。

 

 

東京読売ジャイアンツ巨人軍

選手名

防御率

登板数

HP

セーブ

投球回

WHIP

奪三率

三振数

被打率

大勢

1.13

9

1

6

8

1.00

13.50

12

.194

西舘勇陽

0.00

10

10

0

9.1

0.43

5.79

6

.067

高梨雄平

0.00

5

4

0

4

0.50

6.75

3

.077

バルドナ

0.00

11

7

0

10.2

0.56

12.66

15

.139

船迫大雅

0.00

7

4

0

7

0.29

2.57

2

.045

新人・ベテラン・成績・左右、どれをとっても非常にバランスが良く、好成績も残せているのがジャイアンツであると思う。実際に昨年の日本一である阪神を猛追している。注目のドラフト1位ルーキー西舘も素晴らしい記録を残している。鈴木や中川の復調にも期待したい。

 

 

東京ヤクルトスワローズ

選手名

防御率

登板数

HP

セーブ

投球回

WHIP

奪三率

三振数

被打率

石山泰稚

1.17

8

7

1

7.2

1.17

7.04

6

.240

星知弥

1.93

9

0

1

9.1

1.29

6.75

7

.235

エスパー

1.00

9

4

0

9

1.00

3.00

3

.133

山本大貴

0.00

7

1

0

6

0.83

9.00

6

.118

大西広

1.13

9

4

0

8

1.25

3.38

3

.258

多くのピッチャー人たちの負担が同じくらいで投げている状況にあると思う。昨年絶対的守護神であった田口の復帰が待ち遠しいところではある。昨年飛躍を遂げた山本は今年も好成績を残している。

 

 

中日ドラゴンズ

選手名

防御率

登板数

HP

セーブ

投球回

WHIP

奪三率

三振数

被打率

マルティ

0.00

11

2

8

11

0.45

7.36

9

.139

清水達也

0.00

10

7

0

9.2

0.72

9.31

10

.176

齋藤鋼記

0.00

10

18

0

7.2

0.91

7.04

6

.179

投球回数、登板数も含めて圧倒的な数字が残っている。特にこの3人は稼働率防御率ともに圧倒的な数字で、投高打低の影響を受けている一番のリリーフ陣であると思う。そんな中でも近年良い成績を残し続けている中日のリリーフ陣たちは今年はどのような記録を残すのであろうか。

ジャイアンツの打順を考えてみた。

今シーズン好調であるが打撃面の采配に様々な意見が飛び交っているジャイアンツの効率がよさそうな打順を考えてみた。

 

近年、様々な研究によりそれぞれの打者の適性打順というものが明らかになりやすくなってきた。

 

 

 

特にセイバーメトリクスが注目を浴びるようになった。これは野球を統計学に基づいて分析をすることである。

 

セイバーメトリクスによるとそれぞれの打順ごとの重要性のイメージは次のとおりである。

 

 

1番:最も優れた打者(出塁力寄り)

2番:最も優れた打者(出塁力寄り)、併殺を回避できる、一定の走力があるとなお良い

3番:2アウトで打席が回ることが多く、最優秀打者を置いても生きない可能性が多い

4番:最も優れた打者(長打力寄り)

5番:第2群の打者

6番、7番、8番、9番:打力順

 

出典2番打者には強打者を… よく聞く説の根拠とは? | Full-Count

 

 

このことから1・2・4番が最も重要な打順であり、1番は出塁率重視、二番はそれに加えて併殺を避けやすいように走力もある選手、4番は走者、アウトともにかさんでいる状態での打席が増えるため、長打力のある選手を起用するとよいことがわかる。

 

3・5番は、1・2・4番に次ぐ打者を配置すべきである。

 

 

 

 

 

 

 

次にジャイアンツの今シーズンの打撃成績を見ていこう。この成績は2024年3月29日~4月24日の成績を反映している。

 

出塁率(試合数以上の打席到達者のみ)[2023年セリーグ平均出塁率.306]

.383 岡本和真(94打席)

.354 オコエ瑠偉(48打席)

.348 丸佳浩(69打席)

.313 門脇誠(96打席)

.302 坂本勇人(86打席)

.284 吉川尚輝(88打席)

.274 佐々木俊輔(62打席)

.266 萩尾匡也(64打席)

.265 大城卓三(49打席)

.182 小林誠司(22打席)

 

 

 

長打率(試合数以上の打席数到達者のみ)[2023年セリーグ平均長打率.362]

.500 岡本和真(94打席)

.419 萩尾匡也(64打席)

.372 オコエ瑠偉(48打席)

.308 坂本勇人(86打席)

.306 門脇誠(96打席)

.292 大城卓三(49打席)

.285 佐々木俊輔(62打席)

.271 丸佳浩(69打席)

.250 吉川尚輝(88打席)

.111 小林誠司(22打席)

 

 

 

 

打点、得点圏打率、三振率、併殺数(試合数以上の打席数到達者のみ)

13 .412 .191 2  岡本和真(94打席)

8 .286 .266 0  萩尾匡也(64打席)

6 .105 .174 2  坂本勇人(86打席)

5 .136 .091 0  吉川尚輝(88打席)

3 .200 .242 0  佐々木俊輔(62打席)

2 .250 .167 0  門脇誠(96打席)

2 .182 .136 0  小林誠司(22打席)

2 .167 .142 2  大城卓三(49打席)

2 .167 .087 1  丸佳浩(69打席)

2 .125 .208 1  オコエ瑠偉(48打席)

 

 

 

 

 

 

 

これらの成績とセイバーメトリクスをもとに打順を組んでみた。

 

1(右)丸佳浩    出塁率3位、三振率が低い

2(中)オコエ瑠偉  出塁率2位、長打率3位

3(遊)門脇誠    出塁率4位、打席数のわりに併殺打が少ない

4(一)岡本和真   出塁率1位だが長打率も圧倒的な1位

5(三)坂本勇人   出塁率5位、長打率4位

6(左)萩尾匡也   長打率2位、出塁率に欠けるものの長打力は非常に高い

7(捕)大城卓三   

8(二)吉川尚輝   

9(投)

 

 

このような打順が良いのではないかと考えた。

 

 

丸とオコエ出塁率だけ見ると1・2番は逆であってもいいのではないかとは思うが、丸の三振率の低さ、オコエ出塁率長打率の安定具合からこの1・2番にした。オコエ二塁打が3本、盗塁も1つ記録しており、丸と同じ併殺数ではあるもののこの順のほうが併殺も減るのではないかと思う。岡本を2番という考えもあるだろうが、併殺を防ぐという観点から岡本を4番に置くこととした。その場合、1番から上位打線をジグザグの打線を組むことができる。

 

各順位から見て第2群に入る選手となると坂本、門脇になると思う。3番を門脇にした理由は1・2番に出塁率が高い選手を置いたため、併殺が少ないこと、上位打線がジグザグになること、犠打数がチームトップの5を記録していることが理由に挙げられる。坂本は岡本の後を打つ打者として、適任なのではないかと思う。

 

4番はやはり岡本ではないかと思う。出塁率1位でもあるが長打力もとても高いことが最大の理由である。

 

6番以降はそれぞれの数値を見て順に並べた。

 

 

 

今回はセイバーメトリクスもとに開幕から1か月の現在のジャイアンツの打順を組んでみた。打順は正解というものがあるものではないと考えているが、こうしてデータだけを見て打順を組んでみるのも楽しいと感じた。

 

打席数の違いや試合数以下の打席数の選手もたくさんいることを忘れてはならない。打席数がぎりぎりの選手やオープン戦で記録を残している選手もいる。

 

現在、セリーグの2位を走るジャイアンツは阿部新監督になりどのような成績を残すのだろうか。

ベイスターズの打順をセイバーメトリクスを使って考えてみた。

個人的に大好きなベイスターズの効率がよさそうな打順を考えてみた。

 

近年、様々な研究によりそれぞれの打者の適性打順というものが明らかになりやすくなってきた。

 

 

 

特にセイバーメトリクスが注目を浴びるようになった。これは野球を統計学に基づいて分析をすることである。

 

セイバーメトリクスによるとそれぞれの打順ごとの重要性のイメージは次のとおりである。

 

 

1番:最も優れた打者(出塁力寄り)

2番:最も優れた打者(出塁力寄り)、併殺を回避できる、一定の走力があるとなお良い

3番:2アウトで打席が回ることが多く、最優秀打者を置いても生きない可能性が多い

4番:最も優れた打者(長打力寄り)

5番:第2群の打者

6番、7番、8番、9番:打力順

 

出典2番打者には強打者を… よく聞く説の根拠とは? | Full-Count

 

 

このことから1・2・4番が最も重要な打順であり、1番は出塁率重視、二番はそれに加えて併殺を避けやすいように走力もある選手、4番は走者、アウトともにかさんでいる状態での打席が増えるため、長打力のある選手を起用するとよいことがわかる。

 

3・5番は、1・2・4番に次ぐ打者を配置すべきである。

 

 

 

 

 

 

 

次にベイスターズの今シーズンの打撃成績を見ていこう。この成績は2024年3月29日~4月23日の成績を反映している。

 

出塁率(試合数以上の打席数到達者のみ)[2023年セリーグ平均出塁率.306]

.411 山本祐大(56打席)

.403 宮﨑敏郎(77打席)

.343 関根大気(67打席)

.329 牧秀悟(85打席)

.317 佐野恵太(82打席)

.302 オースティン(43打席)

.300 楠本泰史(20打席)

.282 度会隆輝(92打席)

.245 石上泰輝(53打席)

.188 桑原将志(32打席)

 

 

 

長打率(試合数以上の打席数到達者のみ)[2023年セリーグ平均長打率.362]

.450 オースティン(43打席)

.427 牧秀悟(85打席)

.426 山本祐大(56打席)

.403 宮﨑敏郎(77打席)

.316 楠本泰史(20打席)

.310 度会隆輝(92打席)

.295 関根大気(67打席)

.275 石上泰輝(53打席)

.267 佐野恵太(82打席)

.143 桑原将志(32打席)

 

 

打点、得点圏打率、三振率、併殺数(試合数以上の打席数到達者のみ)

8 .190 .047 1  牧秀悟(85打席)

8 .412 .013 0  宮﨑敏郎(77打席)

7 .333 .054 1  山本祐大(56打席)

7 .250 .163 3  度会隆輝(92打席)

5 .300 .096 1  佐野恵太(82打席)

4 .429 .150 1  楠本泰史(20打席)

3 .400 .163 1  オースティン(43打席)

3 .235 .164 0  関根大気(67打席)

3 .273 .226 3  石上泰輝(53打席)

1 .167 .125 1  桑原将志(32打席)

 

 

 

 

 

 

これらの成績とセイバーメトリクスをもとに打順を組んでみた。

 

1(三)宮﨑敏郎   出塁率2位、三振が極端に少ない

2(二)牧秀悟    出塁率4位、打席のわりに併殺打も少ない

3(捕)山本祐大   出塁率1位、得点圏打率も高く、打席数のわりに打点も多い

4(一)オースティン 長打力1位、得点圏打率も高く、フライボール率も高い

5(中)関根大気   出塁率3位

6(左)佐野恵太   長打力に欠けるものの出塁率得点圏打率ともに安定

7(右)楠本泰史   

8(遊)石上泰輝   

9(投)

 

 

このような打順が良いのではないかと考えた。

 

山本と宮﨑は出塁率だけをみると逆であるが、セイバーメトリクスによると1番>3番という優先順位であり、三振数、打席数からこの打順のほうが良いのではないかと考えた。三振率の低さから見ても一番に宮﨑がいることの影響は大きいと思う。

 

2番は出塁率、長打力の安定度と走力の面から、牧が良いのではないかと考えた。1番が宮﨑であることから盗塁の可能性も低いため、左バッターである重要度も低いのではないかと思う。

 

4番は長打力1位で出塁率も平均ほどあり、得点圏打率も高いオースティンで良いのではないかと思う。オースティンは打球のフライ率も高く、ノーアウト、ワンアウトからの犠牲フライの可能性も高まるのではないかと思う。

 

5番以降はそれぞれの数値を見て順に並べた。

 

 

 

 

 

今回はセイバーメトリクスもとに開幕から1か月の現在のベイスターズの打順を組んでみた。打順は正解というものがあるものではないと考えているが、こうしてデータだけを見て打順を組んでみるのも楽しいと感じた。

 

打席数の違いや試合数以下の打席数の選手もたくさんいることを忘れてはならない。オープン戦で活躍した選手や期待の若手、アメリカから古巣へ復帰した筒香の活躍も期待されている。ここまで勝敗は五分五分といったところではあるが、ぜひとも今年もAクラス入り以上をしてもらいたい。